君の顔が好きだ。

ぼくの話を聞いてくれ

ceroってバンドは人生なんだ。

 

 

4月12日、13日の2日間恵比寿LIQUIDROOMceroというバンドが合奏を発表した。
自主企画『Contemporary Tokyo Cruise』約3年ぶりの開催だったらしい。
2days開催。初日は対バン、2日目はワンマンといういたって健全な催しだった。
タイミング的には発売を控えた「POLY LIFE MULTI SOUL」の事前視聴会的なノリだったのかな。

 

youtu.be

 

初日を見に行ったんですが、1曲目から新曲でスタート。どんどんその流れで披露される新曲群。アルバム発売に向けた勢いそのまま、という感じ。
正直な話、SMAP×SMAP出演まで名前は見たことあっても聴いたことはなかった私にとってceroというバンドはどこか都会的で、ブラックで、という印象が強かった。
前作「Obscure Ride」というアルバムの方向性と、その時の私の趣味がそういったニュアンスに敏感な時期だったというのもあるかもしれない。
しかし今回のアルバムに収録されている(であろう)新曲たちはどこか民族音楽的というか。呪術的なものを感じるというか。これまで私がceroに抱いていた印象とは全く別の種類の曲たちだった。
いや、また新しい表情を見せてくれるのか・・・と聴いていてドキドキしてしまう。

 

調べてみるとceroの活動歴はもう立派に10年選手を超えていた。
10年以上活動していたら、バンド自身も聴き手もある程度そのバンドに求めるものを言葉にしなくとも共通認識として抱いてしまう(ように私は思っている)。その求められる(求める)線をなぞるのはすごく楽だし簡単だと思う。それを単純に悪いとも思わないのだけど。
ただceroという場所は良くも悪くもその状態であり続けることを良しとはしないようで、今回演奏されたアルバム収録曲はどれもこれも「今までのcero」とかけ離れているが故に聴いている客席側にもかなりの緊張感があった。新しい取り組みが許される場所なんだろうな。
そこにはcero本体とは別にサポートメンバーの存在も大きく関わっているんだろうと思う。いつだかの雑誌インタビューでも「今の曲作りはあのメンバーが演奏するってことを念頭に作曲してる」的な発言を誰かがしていたと思う。
バンドの出来る表現の幅を広げているのは確実だろう。良いバンドには良いプレイヤーが集まるらしい。

 

とにかく良いバンドだな、cero
バンドとしての鮮度が良い状態で保たれているのがよくわかりました。

 ceroというバンドへの信頼はもうなかなか揺るぎないものではあるのだけれど、発売されるアルバムへの期待値は高まるばかりだし、早く歌詞も読み込みたい。なるべく多くの時間をこちらもceroと向き合うために確保するので、今年も沢山ライブしてください。