君の顔が好きだ。

ぼくの話を聞いてくれ

音楽の向こう側、星野源が見せてくれる明るい未来の話。

星野源初のドームツアー『POP VIRUS』が先日千秋楽を迎えました。
もうそこそこ時間は経っていますが、いつも通りの長ったらしい感想・考察文です。
本文が確実にこれまでで最長になる気がしているので、前置きはサクッと終わらせまして。


いやいや改めて。『POP VIRUS』ツアー終わりましたね。今回のツアーを改めて振り返ると、大阪、愛知、北海道、東京、福岡の5大ドームツアーだったわけで。星野源初のドームツアーでした。これまでのライブキャパとは比べ物にならない規模で展開された本公演。これはもう本当にただの国民的スターなやり口ですね。
ソロアーティストがドーム即日完売満員で追加席発注なんて本人目線に立つと夢みたいなボーナスステージ突入感があるんじゃなかろうか、と思う仕上がり。
私自身は今回のツアーは札幌ドーム公演、東京ドーム2公演の計3公演に行ったのですが各公演を網羅しつつもなんとなく全体的な感想を残しておきたい。

 

アルバム『POP VIRUS』については改めて言うまでもなく、と思っていましたが前作『YELLOW DANCER』と同時にアナログ盤(しかも重量盤で2枚組!)としてのリリースが決定したり、第33回ゴールドディスク大賞にて『ベスト5アルバム(邦楽)』を受賞したり、第11回CDショップ大賞2019で大賞を受賞。前作『YELLOW DANCER』で第8回の受賞に続いて本賞初の複数回数の大賞受賞者になってしまった・・・!
と、昨年末に発売されたにも関わらず未だに話題が尽きない。それだけ広がり続けているわけで。
このブログ内でも以前長ったらしく話しているのでその記事もよろしければ。。。 

 

okwrboy.hatenablog.com

 

やっぱり前置きが長くなってきましたが、ここで今回のツアーのセットリストを紹介しておきます。札幌・東京以外の公演で曲目が違うかもしれませんがそこはご容赦ください。

 

HOSHINO GEN DOME TOUR 2019『POP VIRUS』セットリスト

1.歌を歌うときは(弾き語り)
2.Pop Virus
3.地獄でなぜ悪い
4.Get a Feel
5.桜の森
6.肌
7.Pair Dancer
8.Present
9.サピエンス
10.ドラえもん
〜一流アーティストからのお祝いコメント〜
11.ばらばら(弾き語り)
星野源mix(STUTS)〜
12.KIDS
13.プリン
14.くせのうた
15.化物
16.恋
17.SUN
18.アイデア
19.Week End
20.Family Song
〜アンコール〜
21.君は薔薇より美しい(星野源・ニセ明・ウソノ晴臣)
22.時よ(星野源・ニセ明)
23.Hello Song

 

本編中のMCで本人も言っていましたが、最新作から過去作までを網羅したセットリストですね。もちろんアルバムツアーなので要所要所は最新作からですが、過去のアルバムやカップリングにもフューチャーしつつ初のドームライブでの記念に残る内容。改めて見直すとかなり豪華ですね。・・・いや『ドラえもん』とか誰かやるって予想してましたか????サプライズ選曲にも程があるでしょう・・・!!とかフライング気味に話したくなってしまうので、ここからはながーい感想文になります!!!!!!!!!

 

 

・開演前
久しぶりのワンマンライブ、キャパシティの問題もあると思いますが客層は前回のツアー『YELLOW VOYAGE』に比べてより老若男女問わない幅広い層が集まっている印象。ドームで座席もあるため親子で来ているキッズの姿も多く見かけました。
そして会場付近では『恋』発売以降多く見かけられるようになったコスプレ屋さんも。Twitterなんかを見ても凄いですね。コミケばりにコスプレが当たり前になった現場感が香ばしいです。合わせとかも開演前に行われている様子。ライブを華やかに彩るダンサー、イレブンプレイの皆さんの衣装や、PVの本人衣装風、ニセさんだったりと幅広いですね。
グッズ販売に関してはどこも長蛇の列だったそうで。最近は著名なデザイナーさんやイラストレーターさんが手掛けることが多く人気ですね(個人的には長場雄さんデザインのグッズがいつか出て欲しい・・・!!)。そして今回初のドームツアー、平日開催の公演への配慮なども含めたのだと思いますが公式通販サイトでの事前販売もありました。年々物販列が長くなり続けていた源くん。並ばずに、尚且つ公演開催日前に届けてくれるサービス。これが本当にありがたい。今後も会場の規模によると思いますが続けて欲しいですね。
なんだかんだであっという間に入場時間。今回のステージはシンプルで、巨大スクリーンをバックに据えたメインステージにそこから伸びるサブステージの花道。メインステージには幕が掛かった状態です。
開演5分ほど前には現在放送中のドコモCMが流れます。星P、アイマスPから本当にPになっちゃいましたね・・・そんなこんなで開演時間です。

 

 

1.歌を歌うときは(弾き語り)
1曲目。浅い考えの持ち主なので「アルバムの1曲目とリンクさせて『Pop Virus』からスタートするんとちゃいますの源クン・・・?」なんて思いで開演を待っていると会場は暗転。花道の真ん中、会場中央に1人現れる星野源。拡がる歓声を受けつつギターを手に歌い出したのは『歌を歌うときは』。1曲目からやられましたね!!!!!!この曲は後々に本人も話していましたが、ピン(伝わる人が気づいてくれれば良い)初アルバム『ばかのうた』発売記念のライブに向けて書き下ろされた楽曲。

 

“好きだと言うときは 笑顔で言うのよ

さよならするときは 目を見て言うのよ

歌を歌うときは 背筋を伸ばすのよ

想いを伝えるには 真面目にやるのよ

真面目にやるのよ”

 

小さなライブハウスで歌い始めてから今や大袈裟な表現ではなくスターになった星野源。会場はもちろん満員で、何万人という規模のお曲さんが「星野源」という1人の存在を待っているわけで。
このシチュエーションや初のドームツアーと思えば、最初からバックバンドを引き連れて大々的にスタートしても誰も文句はないじゃないですか?
それでも彼が選ぶのは「ひとり」の頃の曲なんですよね。源くんの根本にある(あった)孤独感や寂しさは、もうきっと今更変えようもなくて。でもその思いは卑下したりするものではないと理解した彼ならではの強い意思表示のようでした。誰しもの心の中にある「ひとり」という状況や心境。それを素直に、でも優しく受け止めるように歌い上げてくれる。
勝手な深読みが大好きなので想いを巡らせるとこの曲、「アイデア」同様に今と昔を繋ぐ1曲になっているように思えて。正真正銘、今も昔も変わらない歌うことへの心得を今だからこそみんなで分かち合いたかったのかな、なんて思うんです。
背筋を伸ばして会場にいる一人ひとりへ語りかけるように歌う姿は、もういつの姿かわからない「好きになった頃の星野源」となんら変わらないように見えました。

 


2.Pop Virus
真面目にやるのよ、した後はギターをつま弾きながら音の中で君を探し始めます・・・。
ひとりだった源くんがバンドメンバーを引き連れて最初に届けるのは『Pop Virus』
アルバム、ツアータイトルになっているところからも分かるように大切な1曲なんだなと改めて。
源くんのギターサウンドに少しずつバンドメンバーの音が足されていくと「始まっちまうぜ、最高の夜がよ・・・!!」感がすごい。MPCによる電子サウンドに合わせてメインステージの幕が上がると、控えていたバンドメンバーが登場。しかしそちらを特に意識するわけでもなく、源くんは花道からメインステージ方面へ移動し始めます。またこの感じがバンドメンバーとの信頼関係を感じさせられて勝手にグッとくる。登場シーンに合わせて紹介するとバンドメンバーはお馴染みの面々。

 

Gt.長岡亮介、Ba.ハマ・オカモト、Key./Pf.櫻田泰啓、Key./Mrb.石橋英子、MPC.STUTS、Dr.河村“カースケ”智康
そして管、弦セクション。

 

今時打ち込みやシンセで管や弦の音を出すことが多いのに生バンドがそれをしっかりと担当しているところが、単純な音楽体験としても豪華だなと思います。
メインステージにたどり着くと、音に合わせて自由に踊りながら歌い演奏する星野源とバンドメンバー達。楽しそうでこちらのワクワクも最高潮に。
そんな姿を見ていると色々とこみ上げてくるものが・・・。だってギター一本の弾き語りで、ひとり小さな部屋の中で小さな世界の歌をうたっていた男が、ポップスっていう音楽のジャンルを取り込んで数万人を巻き込んだ大きな流れを作っていく姿がそこにはあって。その流れは俗に言う「流行」とか「ブーム」みたいな一過性のものじゃなくて。確実に見た人、聴いた人、一人ひとりの中に確実に蓄積されていく経験だと思う。それが「POP VIRUS」と言う名前の病気であって、現代人が久しく感じていない「共通言語になるコンテンツ」だと思う。こんなに夢中にさせてくれる音楽をリアルタイムで楽しめるのって幸せだと思いませんか?
そんなことを考え始めると改めて「みんなが歌える曲」ってものを作れる存在が、ロックやアイドルソングみたいな枠じゃなくて『ポップス』って表現の中で生まれていることが、これからの日本の音楽の未来を考えたときに凄くポジティブなことだなと思って。音楽はこれからも続いていくんだな、と思えて一音楽好きとしては嬉しくてたまりません。

 


3.地獄でなぜ悪い
そして始まる楽しい地獄。東京ドーム公演で言えば「踊れ東京!」その掛け声とともにイントロが演奏され始めると毎回どの会場でも歓声が湧いてる。言ったら自分も湧いてる。最高に明るくて、本当のことしか歌っていない曲が始まる。
何遍も色々な場所で語っているけれども「踊る」ってことは「生きる」ってことと同義だと思っていて。生きる歓びがこの曲は爆発してる。星野源は何の冗談でもなくて死にかけた経験をしていて、まさしくこの曲はその経験が基になってるって本人も言っていたわけだけど。
生きてるって凄くないですか。大好きな人が目の前で歌っている姿を見ていられるって当たり前なようで当たり前じゃないことだったりして。その事実だけで「俺は今日も生きててよかったな〜〜〜!!!!」って大げさでなくなっちゃう夜があったりして。
そう思うと、この曲で歌われている「地獄」ってものは場所なのか、環境なのか、関係なのか、何が何だかわからないけれど人それぞれが感じるもので、実は日常の延長にあるものだったりするじゃないですか?それを知っている人は案外少ないような気がしてる。それは別に悪いことってわけでももちろん無いんだけど。他人の痛みって本当の意味では理解できないものだから、わかったフリをしてみんな生活してる。
結局僕らの日常は実は基本的に毎日が地獄なんだってこと。多かれ少なかれ、生きているだけでその人にとっての地獄がいつでも降りかかってくる。楽しいことや嬉しいことの方が実はたまにやってくるものだったりするんじゃないかなと。急に地獄に落ちることなんてなくて、実はすぐ横を向くと地獄はそこにあるんだな、って思うようになった。僕らはみんな作り物の世界を信じて生きてる。でもそれで良いんだろうな。毎日の地獄を生きる僕と私と俺と君と貴方への応援歌だと思い込んで泣いた。

 

 
4.Get a Feel
ニコニコ歌う源くんがとにかく可愛い曲。Aメロ、Bメロだったりでベースが出たり、ギターが出たりとちょっとしたソロ的な感覚で舞台上の亮ちん、ハマくんの元へ源くんが歩み寄るところがほっこりポイントだったりしましたね。
この曲はまた自分の好きな物事を完全に肯定してくれているような気がして。何となく個人の時間と社会と繋がって生きる時間の線引きがなくなってきている気がする今の世の中で、自分の物差しで良し悪しを判断するのが難しく思う時もあるけど「あなたが感じたことがあなたにとっての正解なんだよ」って言われているような気がした。「Get a Feel」って「コツを掴む」みたいな意味もあったと思うんですけど、生き方のコツを掴むヒントを僕も見つけたい。
またしても歌っている時の源くんを思い出すと「心揺らせ 16に乗って」の歌詞に合わせてハットを16分で刻む仕草をしているのが凄く可愛かったっすよね。みなさん見えてました?

 


5.桜の森
『Pop Virus』から前曲『Get a Feel』までは記憶が正しければハンドマイクで歌っていた源くん。徐ろにスタンドにマイクをセットすると、ローディーさんがすっとギターを舞台上に持ってくるんですよね。このギター、誰が使うのか?
ハマくん?いやいや彼はベーシストですから。
亮ちん?いや、もうすでに準備万端。
そうなんですよギターを受け取るのはオレたちの星野源!!!!!!!
そして弾き始めるのは『桜の森』の特徴的なイントロ。この曲、最近のライブではイントロのアレンジが毎回されていて最高です。
この曲での個人的な萌え野源ポイントを解説させていただくと、イントロやサビ前までは客席の反応を見ながらノリノリで笑顔を振りまいて歌って弾いてってする癖にサビの入り「僕はそれをただ見てる それをただ見つめてる」と歌いだすと一切微動だにせず無表情で一点を見つめるところ。それをただ見つめて音楽に入ってる星野源、ありがとうございます。

 


6.肌
はい、皆さん。カッコいい星野源の独壇場が続きます。『肌』は『Family Song』のカップリング曲、ビオレCMにも採用されていて知ってる人も多いかも。アルバム『POP VIRUS』特典映像内で演奏されたりもしてました。
特徴的なイントロから始まるこの曲。今回は弦セクションが担当していてカッコいい。個人的にはチェロの男性がセクシーでやられました。全体的にちょっとアダルトな雰囲気。

 

“きつく抱きしめても 二つしかなれないから”

 

で毎回やられる。大概のJ-POPはきつく抱きしめたら一つになるじゃないですか。でも彼の歌はそうならない。二人は一つなんじゃなくて、一人と一人が努めて一緒にいようとするから一つに見えるだけなんだなって。

 

7.Pair Dancer
暗転した舞台、張り詰めた空気の中で始まるこの曲。イントロが流れ始めると現れるイレブンプレイのメンバー。今回のライブ、スクリーンにはもちろん基本的にどんな時にも星野源が映し出されるわけで。多分記憶が正しければ唯一この曲だけが基本的にはダンサーが常に映し出され、ダンスに焦点を当てて披露された。やっぱり星野源にとって「踊る」ってことはとてつもなく重要で大切な表現なんだと感じさせられる。回りくどく話しているけれどこの曲、今回のアルバムの中で個人的ベストソングで生で聴けた時点で嬉でしかなかったんです。
星野源って『恋』で普遍的な恋を描いたじゃないですか。あの曲は間違いなくこれからの2010年代以降を生きていく世代にとってのスタンダードな価値観になると思っていて。その恋を経て歌われるこの曲は紛れもない愛の歌だなって思う。聴き流すと男女間にある恋愛ソングな印象なんですが、注意して確認するとやっぱり「男女」を明確に表現してない。歌詞に男と女は出てこない。この曲で歌われるのは異性でも同性でも、家族でも、動物でも、あらゆる作りものでも、自分にとってのPair Dancerへの愛なんだなって。自分が生きていく上で、離れがたい何かとの繋がりを歌う曲だと思う。


8.Present
息を呑むような美しいダンスでPair Dancerが終わると、コントラバスの特徴的なイントロから始まる『Present』。サビに入ると歌詞が掛け合い風になるこの曲。原曲では本人の声がメインで録音されてるけれど、ライブでは亮ちん、ハマくんをはじめとするバンドメンバーがコーラスに。この2人のコーラス滅茶苦茶に好きなんで最高です。
後半にかけて源くんの歌い方にもどんどん感情がこもっていくのにつれて、掛け合いでコーラスをするバンドにも熱がこもっていくと言うか。どんどんと一つの塊みたいになっていって聴いていると鳥肌が立ったのを覚えてる。

 

“雲を眺め 何処も行けずに”

 

って歌詞のところで源くん、グッと身体を縮ませて身をよじりながら歌うんだけど、そこからの

 

“雲が避けて 陽の光が 辺り照らす 道は無く”

 

で音楽としても開放的な瞬間がやってくると会場全体にパッと光が広がっていくところで毎回泣かされる。この曲は照明演出がすごい好きでした。早く映像化してもらってまた見たい・・・

 


9.サピエンス
星Pの出番。いや、アイマスPの話じゃない。
通信大手ドコモのCMキャラクターを務められているスター、CM曲のお披露目タイムです。
「まだまだたくさん新作撮ってるんですよ、お楽しみに」なんてシリーズが続くことも告知してくれたりしてましたね。そしてMC内では「あと2曲やったらそっち(別ステージへ)行くんで!!」としっかり予告も忘れないできる男。
曲の話をすると「サピエンス」って単語は形容詞で、意味には「現人類の」的な表現が当てはまるような。このアルバム、『POP VIRUS』が表現する「病い」の要素を担う一曲だと思います。それは現代人の罹った病い。

 

“ああ 僕らは いつの日も間違ったまま 世界を変えて走り出す

ふざけた悲しみを味わったまま やめない意味は いつの日も 寂しさだ”

 

“ああ あなたはいつの日も間違ったまま 泥水蹴って走り出す

ふざけた愛しさを抱えたまま 転んだ後に 目が合って 笑うだろ”

 

現代病ですよね。矛盾を抱えたまま生きて行く姿は誰しもが経験する日常の風景だなと思う。やっぱりこう思うと星野源の歌う曲は、切り口を変えても一貫してひとりの歌を歌い続けてくれてる。アウトロはまるで混沌としていて、聴いていてめちゃくちゃで気持ちいい。
音源と同じくライブではコーラスを英子さんが担当していて、源くんがちょくちょく近くに寄って歌う姿がほのぼのしましたね。そして最後の「笑うだろ」はライブアレンジで「笑うだろぉぉぉぉおおおおう⤴︎」(伝われ)って歌われるのが毎回テンションが振り切れるポイントでした。そして何よりライブ演出として触れないといけないのはアウトロ部分。「トゥントゥントゥントゥントゥン(伝われ) (2回目)」でステージ横のエスカレーター的装置に乗って現れるイレブンプレイメンバー。しかもその衣装は星野源作品内で着用されてきた歴代の衣装たち。演出が卑怯だよなぁぁぁぁああああああああ!!!!めっちゃ可愛い。本当にどの衣装も可愛くて圧倒的な感謝タイムでした。そんな登場と同時にジュリアナダンスを披露してくれます。「こんなの見せられたら今後も末長く星野源楽曲と共にイレブンプレイの皆さんを拝ませて頂きたいってなるじゃん・・・」なんてなっているとイレブンプレイのメンバーを見つめおもむろにジュリアナダンスを踊りだす源。「はぁ?可愛い好き・・・」って感情が爆発するアウトロ、最高でした。

 


10.ドラえもん
『サピエンス』でセンターステージから盛り上がりを爆発させたかと思えば、まだまだこの男の快進撃は続くわけで・・・。
「助けて!ドラえもーーーーーん!!!!!!」と全くもって意味のわからない唐突な掛け声と共に始まる少しだけ不思議な普段のお話。この曲、お子の皆さんの盛り上がりが半端無い。今や国民的歌手、なんて紹介もされる星野源。でも国民的と言うからには子どもにも知ってもらわないといけなかったわけです。『SUN』や『恋』『アイデア』も途轍もないパワーでもって子ども達に浸透していったけれど、あくまで大人主導の環境での広まりだった。でもこの曲は子どもの土俵でしっかりと子ども達に受け入れられていた。
子ども達が笑顔で踊っているのってメチャクチャにいい。理屈じゃなくて単純に楽しいものに純粋に反応しているのが見ていて伝わる。自然と子ども達の大合唱になっていくのがこっちまで笑顔になってしまう。
サビはセカンドステージで歌い、そこにはもちろんイレブンプレイのメンバーが。源くんの赤パーカーとイレブンプレイの青い衣装のコントラストが最高◎

 

 

 

ライブはまだまだ前半戦な10曲目なのにちょっと自分で引く文量なので、前後編に分け残りは後編としようと思います。
ここまで長く独りよがりな文章を読んでいただいてありがとうございます。
よろしければ後編にもお付き合いを・・・!