君の顔が好きだ。

ぼくの話を聞いてくれ

『Same Thing』から始まる星野源の新しい何か。

 

 

 

星野源がワールドツアーをする」
誰か10年前のおれに教えてやってくれよ。信じねえからさ。。。
いやでも事実ワールドツアーは開催されていまして。すごくない?上海とニューヨークと横浜公演は既に終了。噂によると各地しっかり盛り上がったそうで。
かく言う私も横浜は開催された2日間しっかり見てきました。マーク・ロンソンとのダブルヘッドライナー。字面が強い。

 


前回幕張メッセでイベントが開催された時にはそれぞれのソロ発表会って感じだったんですが、今回はそれぞれのライブ中にお互いをスペシャルゲストとして呼び込んだりしてましたね。
マークに呼び込まれて、ステージ上でハグする星野さん。もうハグの仕方が外タレアーティストのそれ。こなれた感じでハグして何か耳元で話して微笑み合う・・・「それフジロックとかで見るやつ・・・」となる。


気を取り直してマークのステージ、めちゃくちゃカッコよかったです。初っ端からピアノ、ギターと演奏もすればバックにはストリングス。ライブセットが前回と比べてかなり本格的。何よりMCが可愛いのな〜!
横アリ初日、客席煽る時には「カモン!ワン!ツー!スリー!フォー!」だったのが2日目には「カモン!いち!にぃ!さんっ!しっ!」になってた。
日本語練習したんでしょうか。楽曲の盛り上がりに反して間の抜けた感じに聞こえてしまってすごく良かった。

 

星野さんのライブ。まずはベースがハマくんで良かったです。ステージ転換中にセッティングされたベースのストラップで出演に気づく事が出来ました。ありがとうございます。
ライブ本編に立ち返ると、ワールドツアーの日本公演という性質上どんな曲が選曲されるのか楽しみでもあり不安なところもありました。
開始3曲は『Pop Virus』『SUN』『桜の森』。ここまではもうGEN HOSHINOのライブ。世界を相手に、遠い世界を近所にするミュージシャンのライブだなとしみじみ。
そして挟まれるMC。「今日は古い久しぶりにやる曲があったり、新しいアレンジでやる曲があるので」と。「古い曲ってなんやねん。何を聴かせてもらえるんですかね????」と斜に構えると聴こえてくる聴き覚えのあるイントロ。いや聴き覚えのない曲ってないんですけど。
披露されたのは『湯気』。アルバム『エピソード』の2曲目です。誇張でなく本当に何百回と再生した曲。星野源が帰ってきましたね。
急に帰ってきたから不意打ち食らってしまった。感傷に浸る暇もなく演奏は続いて、これまでに披露された3曲と同じようにバンドメンバーを巻き込んで楽しそうに歌う星野さん。
GEN HOSHINOも星野源も同じ人なんだなとここで納得できました。

『Same Thing』発表直後からあった「知らない人」の影にずっとぼくは怯えていたのですが。言葉にすれば簡単な「変わらないものはない」という事実にようやく折り合いがつきました。取り巻く環境や今やりたいことに変化があっても、音楽は変わらずそこにあるなと。星野さんの音楽が変わらず好きなんだなと改めて実感させられてしまった。

でもやっぱりアンコールでマークを呼び込んだ後にハグしたりグータッチで迎え入れる姿にはまだ慣れない。面白く見えてしまったりする。それは許してほしい。

 

 

星野源が世界に飛び出してGEN HOSHINOと呼ばれる日がきましたが、相変わらずくだらないおしゃべりをしたり、ふざけている姿に安心したりしてしまうのです。
世界でもどこでも行っていいから、たまには帰ってこいよ。と上京を見送る地元の男友だちのようなマインドになる夜でした。