君の顔が好きだ。

ぼくの話を聞いてくれ

ceroの夏、日本の夏。「別天」は渋谷にあったっぽい。

 

 

今日もあつーい一日になりそうです、なんて毎日が続きますがひと昔前に『キンチョウの夏、日本の夏』なんてCMがありましたね。
日本の夏の代名詞みたいな顔してるものは世の中にたくさんありますが、自分で見つけた信頼できる夏のおともは大切にしていきたい所存。

 

前置きは意味がよくわかりませんが先日ceroのワンマンライブ「別天」を見てきました。

 

ワンマンは記憶が正しければPLMSツアーぶり。
アルバムPLMS発売以降はツアー、各地のフェス出演を経てかなりバンドとしても熟成度合の増しているcero。からのアルバムツアー後の今のモードをガッチリと体感させてもらえるライブだった。
何よりも特徴的なのは今回お久しぶりのホール公演。NHKホール、がっつり完売です。

着席可能な会場について当日高城くんは
「そろそろお客さんの年齢層もね、俺らと同じくらいになってますからね。座れる感じもいいでしょう?」
「好きな時に座ったり立ったりしちゃってください!」
とお客を気遣ったりしていた。今後も積極的にホール公演はしていきたそうな雰囲気。
キャパシティも大きいためかホーン隊がいたりモニターを活用したりと豪華な布陣の印象。当日楽曲に合わせて投影された映像群も「あぁ、この感じが俺らの知ってるceroじゃんね・・・」とかなり心掴まれる仕上がり。限りなくきっちりと楽曲の世界観とリンクした作品だった。

ご無沙汰なワンマンにセットリストへの期待値も上がっていたのだけれども、そこらへんは難なくハードルを超えてきてくれるのがこのバンドの有難いところ。
「表参道は今日33℃あったそうです!ということで『Summer Soul』いかせてもらいます!!」なんて殺しにかかってくるのに、二階席はほぼほぼ着席スタイルでエイエイしてるのも新鮮で面白かったな。
新旧織り交ぜつつ進む本編。『DRIFTIN’』なんかも久しぶりに聴けたし『Orphans』なんかも嬉しい選曲だった。
本編最後の曲は『Poly Life Multi Soul』。やっぱり今のceroを表すのはこの曲なんだろうなと思う。好きな曲は沢山あるけれど、発表される曲がどれも今現在のceroの姿として受け入れられていくのは、バンドの持つ基礎体力の高さなんだろう。
そしてアンコールへ。「今日はみんな金曜日ですよ。みんなもこの後、夜の街に繰り出すんでしょう?僕らも久しぶりに飲もうかと思ってるんですよ」なんてMCを残して披露される『街の報せ』。
ceroは都会にありながらもどこかローカルな雰囲気を纏うバンドだなと思う。それは出自のせいもあるかもしれないけれど、毎日のふとした瞬間にリンクする音や歌詞を鳴らすからなのか。僕らも歳をとっていつかはいなくなるけど、好きな音楽は残ってほしいし、誰か大切な人に伝えて残したい。そんな時にこのバンドを僕は誰に伝えたくなるんだろう。

 

とにかくご無沙汰でも実家的な安心感のあるこのバンド。今年の夏フェス、連チャンの可能性は薄いと思いつつもフジロックに出てほしいし、サマソニ出るなら見にいきたいし、もちろんワンマンもやってほしい。そして今回のライブでtrafficの開催も発表された。今年も忙しい夏になりそうなcero。できる限り追いかけていくのでよろしくお願いします。

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